2泊3日、金沢まったり旅に行ってきました
北陸新幹線開業に向けて賑わう金沢へ、行ってきました。
2泊3日、まったりとした旅の記録。
金沢21世紀美術館/SANAA
SANAAという名を知る、そのきっかけとなった建築。
何年も前から行きたかった場所。
吸い込まれるようなアプローチ、どこまでも続くようなゆるいカーブを描く外周、人々を美術へと誘う内部空間。
迷路のような、公園のような。
企画展がかなりがっつりとした建築系であったのにも関わらず(「ジャパン・アーキテクツ1945-2010」「3.11以後の建築」)、全然建築関係者ではないような人がたくさん訪れていたみたいで。
最近建築関係の展覧会に行くと、あきらかに建築っぽい人でいっぱいのことが多かったので、「世の中にはこんなに変な建物がたくさんあるんだねえ」といった声が聞こえてくるのが新鮮でした。
もうひとつ驚いたのが、休館日である月曜日でも、交流ゾーンはあいていたこと。
「美術館」という概念を破壊されるような、そんな不思議な美術館でした。
兼六園
言わずと知れた、日本三名園。想像以上の緑と青。
ひがし茶屋街
町並みと、加賀野菜を求めて。おばんざい定食に舌鼓を打つ。
金沢海みらい図書館/シーラカンスK&H
金沢駅からバスで少し、中心街からはやや外れた場所にある図書館。
外観と内観で印象ががらりと変わる。
こんな図書館が近くにあったら毎日でも通いたいなあ…
鈴木大拙館/谷口吉生
仏教哲学者、鈴木大拙の思想に出会う場所。
谷口吉生の無の意匠。
展示空間、学習空間、思索空間。
3つの空間にそれぞれ、玄関の庭、露地の庭、水鏡の庭が対応する。
空間は回廊を通して連続しており、ゆるやかにつながっている。
奥へと歩を進めるたびに、思考はゆるやかに自己の内側へと向かっていく。
いままでに経験したことのない、不思議な時間の流れを内在する建築でした。
21美から歩いていけます、朝の時間帯にひとりで行くのがおすすめです。
金沢という街、地方都市のこれから
新幹線と特急列車を乗り継ぎ3時間強。
初金沢は、思っていたよりも近かった。
2015.03.14の北陸新幹線開業により、金沢と東京はたった2時間28分で結ばれることになる。
国内に限らず、世界各地において、都市間の時間距離はどんどん縮まっている。
そんな状況の中で、地方都市はこれからどうなっていくのだろう。
金沢は、街がコンパクトにまとまっている印象を受けた。
21美、兼六園、茶屋街…、主要な観光地はすべて隣接している。
街に漂う雰囲気は、どこか京都に似ていた。
昔ながらの町並み、伝統工芸、抹茶。
街を歩いていると、ハンドメイドのお土産物屋さんが目につく。
名前の見える、一品ものの売り方。
ひとつの、新しい在り方かもしれない。
東日本大震災から4年。
これから僕らは、地方都市は、日本は、どう動いていくべきなのだろう。
そんなことを考えるきっかけと、小さくて素敵な風景に満ちた、いい旅でした。
よければこちらもどうぞ。近いうちに【2】を更新します。
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